【設計者対象】スチール金物の特注制作
目次
1. 制作可能なもの
金物、家具、照明器具など、基本的には鋼材のみで制作可能なもの。本記事の項目に沿って、使用可能な鋼材の種類や、加工方法、仕上げ方法をご確認いただき、設計図をご作成ください。
2. 使用可能な鋼材の種類
主に以下の8種類の鋼材をご利用いただけます。鋼材の一覧表にない材をお使いになりたい場合は要ご相談。
使用可能な鋼材の一覧表はこちら▶︎
3. 可能な加工
切断 / 溶接 / 曲げ加工 / 穴あけ / レーザーカット / 等
他所の鉄工所と協力して承ります。まずは図面をお送りいただいた上で、加工の可否を判断いたします。
※基本的には手作業での制作となります。精度に多少の誤差が生じることをご理解いただいた上でご依頼ください。
▲加工サンプル
6. 可能な仕上げ
仕上げは以下の6種類からお選びいただけます。以下の6種類以外の塗装や仕上げをご希望の場合は、別の塗装業者に発注いたします。
①素地+クリヤ
・・・鉄の素地を露出させてバイブレーションをかけた後にクリヤ塗装(ラッカー)した仕上げ。徐々に錆びる。(錆を進行を早めたい場合はクリヤ無しも可)黒皮材を用いないデザインの場合は、比較的安価にできる。
②黒ずみ鉄+クリヤ
・・・素地の状態からわずかに酸化させて、クリヤ塗装(ラッカー)した仕上げ。錆びやすい。(錆を進行を早めたい場合はクリヤ無しも可)
③黒皮
・・・元の鋼材の状態のままの仕上げ。鉄が赤くなるまで高温で熱した時に生じる皮膜の色で、濃い青色。徐々に錆びる。定期的に油や蜜蝋を塗ってあげると良い。黒皮材を用いたデザインの場合は、比較的安価にできる。
④生漆の焼き付け
・・・樹液である漆をろ過し、木の皮などの取り除いた「生漆(きうるし)」を鉄に焼き付けた仕上げ。表情のある褐色。黒ずんだ艶なしの茶色。錆びにくい。定期的に油や蜜蝋を塗ってあげると良い。熱を与えるため、t3mm以下の薄い鉄板を広範囲に使用するデザインには不向き。
⑤黒呂色漆の焼き付け
・・・生漆に酸化鉄を加えて黒くした「黒呂色漆(くろろいろうるし)」を鉄に焼き付けた仕上げ。表情のある半艶の黒色。錆びにくい。定期的に油や蜜蝋を塗ってあげると良い。熱を与えるため、t3mm以下の薄い鉄板を広範囲に使用するデザインには不向き。
⑥錆+漆
・・・錆の凹凸感を利用した仕上げ。まず鋼材を意図的に錆びさせた後に、表面のさびを浮かせて取り除くことで、自然にできた凹凸を露出させる。その上から漆を焼き付けることで、錆の質感を楽しみつつ、インテリアとしても採用しやすい仕上げにしている。少し赤みを帯びた黒色。定期的に油や蜜蝋を塗ってあげると良い。熱を与えるため、t3mm以下の薄い鉄板を広範囲に使用するデザインには不向き。
7. ご注文の流れ
- 図面・納期・予算をメールで(totetsu.2022[@]gmail.com)宛てにお送りいただく
- 見積もりと加工の可否、必要に応じて打ち合わせ
- 最終図面をお送りいただく
- 最終見積もりをお送りして制作開始
- 納品
8. 最後に
加工サンプルや仕上げサンプルは、茨城県常総市にある十てつのアトリエにてご覧いただけます。(※要予約)同敷地内には古民家カフェや古物屋あり、ゆったりとした時間を満喫できるようになっています。ぜひご興味がある方は、一度茨城までお越しください。
↓アトリエ詳細
場所:茨城県常総市沖新田町532(駐車場有り)
予約はこちらから(月・火曜以外の13:00〜18:00でご希望の日時をお知らせください)
その他ご質問等ある場合は↓まで。
totetsu.2022[@]gmail.com